中條歯科医院

〒701-4264
岡山県瀬戸内市
長船町土師8-7

お薬手帳はお持ちですか?➁

患者様によっては多くのお薬を服用されています。ですからお薬手帳は忘れずに!

ご存じのとおり歯科では抜歯が行われますので、「血がサラサラになる薬は飲んでますか?」と、必ず聞きます。抜歯後の出血を心配されるからです。

先日、歯根破折を疑う患者様が来られました(添付レントゲン写真)。その方は商品名「リクシアナ」を服用しているとのことで、抜歯をためらっておられました。

さて、「リクシアナ」とはどういう薬でしょう?これは通称NOAC(ノアック)新規経口凝固薬です。抗凝固薬といえば「ワルファリン」が有名ですが、前述のNOACは10年位前に出て、有効性と安全性において「ワルファリン」に比べ優れているので、現在広く使われています。他には、「プラザキサ」「イグザレルト」「アビキサバン」等ありますが。説明は割愛します。

先日の患者様は主治医に相談して、48時間前に服用をして抜歯するよう指示をもらっていましたが、忘れて飲んでしまっていました。そこで、患者様を不安にさせないように、「小さな歯根を抜きましょう」と提案し実施しました。その後止血を確認しました。

今回紹介するのは「心房細動治療(薬物)ガイドライン2013年版」です。(もっと新しいのがあればそれに従いますが、、、)

抜歯や白内障手術では新規経口凝固薬の継続が示されています。

つまり、抜歯時には服用を継続して構わないということです。

 

患者様は主治医の指示に従ってください。問い合わせは必須ですね。

ただ、歯科医には必ずお薬手帳で服用中の薬をお見せください。歯科では抗凝固薬は服用しながら治療することが有ります。  中條