中條歯科医院

〒701-4264
岡山県瀬戸内市
長船町土師8-7

!むし歯を防ぐフッ素の働き!

「歯を強くする!」「虫歯予防!」でお馴染みのフッ素入り歯磨き粉のCMを見たことがありますか(*^^*)?

『フッ素』という言葉は、一般の方でも聞き慣れている方が多いかと思います。

市販の歯磨き粉にもフッ素が配合されてあるものが多数あるので、意識しなくても自然と日常的に使っておられるかもしれません。

でもせっかく使うならフッ素のことを少しでも理解した上で使いたいですよね(^^)

今回は、フッ素の紹介をしたいと思います!

フッ素は3つの働きで、ムシ歯の発生と進行を防ぎます

●エナメル質の修復を促進
酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。
●歯の質を強化
歯の表面を覆うエナメル質を、酸に溶けにくい性質に変え、ムシ歯への抵抗力を高めます。
●菌の働きを弱める
ムシ歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。

脱灰を抑え再石灰化を促進するために、毎日のケアが重要!

口内が常に中性であれば、歯の脱灰は起こりませんが、脱灰と再石灰化は1日の中でもめまぐるしく起こっています。
初期むし歯ができてしまっても、フッ素の活用やその他のケアにより再石灰化しやすい状態をつくり出せれば、修復は可能です。初期むし歯が修復されるまでには、半年~1年程度かかるといわれています。

「初期むし歯ができてしまった!」と慌てて一時的にケアに気を遣うだけでは、フッ素の効果は十分に発揮されません。日々、口内の環境は変化し、脱灰に傾くリスクは常にあります。だからこそ、毎日のケアでフッ素をしっかり取り入れ、継続的にむし歯予防に努めることが大切なのです。

※歯に穴があく(ムシ歯)一歩手前の状態

フッ素を効果的に使いましょう!

●各年齢によるフッ素配合ハミガキ剤の使用量の目安

また、フッ素の濃度にも推奨量があります。フッ素の元素記号は『F』なので表示の確認ができます!

・0~3歳:500ppm程度

・3~5歳:500~1000ppm程度

・6歳以上:1000ppm程度

・15歳以上:1000~1500ppm程度

●歯磨き後のすすぎ

10~15mlの水を口に含み、1回程度すすぐことがおすすめです。口の中により多くのフッ素が残り、むし歯の予防に効果的に働きます。
●ハミガキ剤は飲み込まない
多くの実験によってフッ素の安全性は確認されていますが、ハミガキ剤は食品ではないので飲み込まないようにしましょう。子どもの場合は、ひとりですすぎができるようになってから使用しましょう。

「フッ素を使いましょう」と歯科医院や子どもの検診でも勧められたことがあると思いますが、ただなんとなく使うだけでなく安全かつ有効的に使えた方が良いですよね(*^^*)

効果や使い方を知るだけで、今後の歯みがきタイムや口内環境にも変化が出てくると思います!

今後もみなさまのお口の中が健やかでありますように(^_-)-☆

 

情報・画像引用:https://clinica.lion.co.jp/oralcare/fluorine.htm