〒701-4264
岡山県瀬戸内市
長船町土師8-7
左端の歯に症状はありません。膿が出たり、腫れがあったりしていませんが、これから補綴していきますので、根尖部の透過像が気になります。
歯根端の位置を確認して、切開します。
骨の表面を見てもわかりにくいですが、薄い骨と肉芽を取ると、見えてきました。
根尖部の病巣は単純な根尖病巣ではなく、根尖の破折によるものでした。
根先にもヒビがあり、切除しました。 ヒビは根の側面に伸びており、可及的に肉芽を取りましたが、すべてのヒビを目視できません。
削った根尖をコンポジットレジンで修復し、
大きな穴は医療用のコラーゲンを詰めて、
縫合しました。
根先部の病巣は根管治療で全てが治癒するものではありません。
また、全てが破折しているわけではありませんので、もどかしいところです。
歯を抜きたい患者はいないので、保存に努めるのはCTの読影と洞察が大切です。
ちなみに、この歯がいつまで使えるかわかりませんが、何があっても原因が
分かっているので、処置方針が適切に行えると思っています。 中條